野菜工場の旗手として、マスコミでも注目されていた、「みらい」が倒産しました。
<ネットニュース>
野菜生産ベンチャーの「みらい」(東京都中央区)が29日、東京地裁に民事再生法の適用を申請、経営破綻した。信用調査会社の帝国データバンクによると、負債は約10億9200万円。
2004年9月の設立。創業者で代表取締役の嶋村茂治氏が工場での植物栽培を企業化。いわゆる「野菜工場」の確立と、野菜の生産・販売を進めた。
「ガイアの夜明け」などのテレビ番組のほか、新聞、雑誌などで広く取り上げられた。今年3月期は売上高10億円をあげた。しかし昨年建設した2工場の費用がかさんだうえ、野菜生産が不調となり、今月、資金ショート。収支も赤字となった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150629-00000550-san-bus_all
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報道では生産の不調とありますが、同社の事業には大手企業や公的機関も関係しており、その経緯は単純な資金ショートではないと推測されます。
7月22日に予定しております「植物工場セミナー」では、一部内容を変更し「みらいの倒産経緯」につきまして、可能な限りレポートしたいと思っております。
http://www.johokiko.co.jp/seminar_chemical/AR150702.php
<施設概要>
設備投資金額 : 約1,000万円 (建物スペース 70~80㎡)*農業助成金の活用
年間生産量 : 72,000株(200株/日)年間売上900万円~1,000万円
諸経費 : 電力費用(150万円~200万円)、種・溶液費(約150万円)
年間収入: 500万円~600万円 労働時間(4H/日 ×2人)
*小規模野菜育成施設の運営では、効率的育成方法の委託開発や農業試験場の実証試験、全国規模でのネットワーク構築による情報の共有による生産効率の向上が期待される。人工野菜育成ビジネスは同業種が競合ではなく、共存共栄が出来るビジネスモデルである。